土木デザイン設計競技 景観開花。2014

Supporting

株式会社 オリエンタルコンサルタンツ

私たちオリエンタルコンサルタンツは、「総合的な知的サービスの提供を通じて、顧客が期待する価値を創造し、顧客の満足を追求して、 世界の人々の安全で豊かな暮らしに貢献する」コンサルタントです。 総合的な知的サービスは、国土マネジメントから行政、福祉、教育等社会環境全般にわたります。

サイクルステーションとりで

「サイクルステーションとりで」は機械式駐輪456台、自走式駐輪約490台からなるハイブリット式駐輪施設である。駐輪施設をペデストリアンデッキによって駅と直結させることで、自転車をパークアンドライドの末端交通として活用すると共に、多くの人が行き交う都市空間として再定義した。自走式駐輪に機械式駐輪を組み合わせることで空間の高密化を図り、屋上広場やロッカールーム、インフォメーション、公衆トイレなどの機能を併せ持つ今までにない公共空間とした。シンボリックな格納庫とガラスシャフトを垂直に移動する自転車によって、自転車を格納する行為自体をドラマチックに見せることで、街のランドマークとなることを意図した。

首都高秋葉原修景

首都高速1号上野線のJR秋葉原駅昭和通り口付近142mに対する修景事業である。1992(平成4)年に美装化として桁カバー及び桁間パネルが設置されていたが、20年以上経過し桁下は薄暗く、再開発が進む秋葉原駅周辺の中で取り残された空間となっていた。そこで、桁の白系塗装への塗替え及び桁間パネルの交換、そしてさりげなく昭和通側の新しいゲートとなる白い門型フレームを設置した。門型フレームの仕上げ材には目地が目立たず、白いゲートがすっきりと見えるようにアルミハニカムパネルを採用し、支承周りは外側から支承の点検時に容易にパネルを取り外せる構造とした。

<修景前>

<修景後>

<修景前>

<修景後>

鹿児島黎明みなと大橋

鹿児島港中央港区の国際交流と防災拠点となるマリンポートかごしまと市街地を結ぶ、橋長430mのPC4径間連続ラーメン箱桁橋及び橋長71mのアプローチ部PC2径間ポステンT桁橋からなる海上橋梁である。市街地からは鹿児島のシンボルである桜島を背景に見られる。

設計コンセプトは、「桜島との調和と塩害対策を両立させ、経済性、施工性及び維持管理性に配慮し、『シンプルで美しく、耐久性・耐震性の高いPCラーメン橋の実現』」とした。橋梁はダイナミックな桜島及び港湾景観に調和するように、シンプルで力の流れを感じさせる構造的な美しさを重視した。デザインと塩害対策を両立するように、主桁下面と側面との隅角部にはサークルハンチの採用、橋脚断面の面取り、地覆の陰影によるハイライト効果が得られるエッジ処理等を採用した。